01 · 竹という素材
孟宗竹は4〜5年で成木になる(スギは30〜50年)。引張強度は鋼材に匹敵し、重量は木材の1/3。日本には約13万haの竹林があるが、管理放棄が進み「侵略的植物」として問題視されている。そのまま放置すると山を枯らす竹を、建材として価値に変える。
02 · 製法と性能
竹を薄くスライスして乾燥させ、熱圧縮プレス機で圧着する。竹自身のリグニン(天然樹脂)が接着剤の役割をするため、化学接着剤は不要。表面硬度が高く、耐湿性も優れる。
| 原材料 | 孟宗竹・真竹(高知・島根・九州産) |
| 製法 | 熱圧縮(170℃ × 10MPa)/ 接着剤不使用 |
| パネルサイズ | 910 × 1820mm(標準)/ 1220 × 2440mm |
| 厚さ | 12mm / 18mm / 24mm(選択可) |
| 引張強度 | 約 140 MPa(OSBの2倍以上) |
| 曲げ強度 | 約 80 MPa |
| 表面硬度 | 高い(床・外壁・デスクトップ用途に適合) |
| 耐湿性 | 撥水処理済み(屋外使用は要追加処理) |
| 廃棄 | 接着剤不使用 → コンポスト・焼却ともに安全 |
| CO₂固定量 | 12mm: 約16 kg-CO₂/m²、24mm: 約32 kg-CO₂/m² |
03 · 用途
強度が高いため、OSBの代替として構造用途にも使用できる。仕上げ面としての竹の質感は他に代えがたい。
04 · 作り方
竹集成パネルの製造は熱圧縮プレスが必要なため個人DIYは不可。ただし工程を理解することで、なぜこれが高強度なのかが分かる。パートナー工場(高知・島根)で製造している。
4〜5年生の孟宗竹または真竹を春〜初夏に伐採。若すぎると強度が不十分、古すぎると加工しにくい。直径10〜15cmが最適。
春伐採が最も繊維密度が高く品質が安定する。竹を縦4〜8分割し、内側の節(ふし)をルーターで除去して平らに展開する。丸い竹を「板状」にする工程。
80℃の蒸気乾燥炉で24〜36時間乾燥。含水率10%以下になるまで乾燥させる。この工程で虫卵・菌類も死滅し防虫・防腐になる。
精密バンドソーで展開した竹材を2〜3mm厚のスライスに切断。この薄片(竹ストランド)が積層の基本単位になる。
竹ストランドを繊維方向が0°→90°→0°と交互になるよう積層する(CLT構造と同原理)。これが等方向的な強度を生む。
積層方向の交互配置が「縦にも横にも強い」パネルを作る鍵。工業用プレス機で170℃・10MPa(100気圧相当)の圧力を30分間かける。竹自身のリグニン(天然樹脂)が溶け出して接着剤の役割を果たす。接着剤なしで固まる理由がここにある。
プレスから取り出し、常温で2〜4時間自然冷却(急冷は反りの原因)。その後表面をサンダーで研磨仕上げし、所定サイズ(910×1820mm等)にパネルカット。耐湿性のため表面に撥水処理を施して完成。
05 · 価格
受注生産(高知・島根工場)。ご注文から3〜4週間で出荷。送料は別途(パレット便)。
05 · 注文する
A4判サンプル¥800(送料込)。断面・表面質感・重さを実際にご確認ください。構造計算が必要な案件はご相談ください。
フォーム送信後、2営業日以内にお支払い方法・出荷スケジュールをご案内します。
2営業日以内に info@solun.art よりご連絡いたします。