01 · 籾殻とは
稲を精米すると、約20%が籾殻になる。日本の米生産量は年間約800万トン。つまり年間160万トンの籾殻が発生する。そのほとんどが田んぼに戻されるか焼却されるか、農家のコストになっている。
籾殻の外殻はシリカ(二酸化ケイ素)で覆われている。だから燃えにくく、腐りにくく、虫が食わない。空気を多く含む構造が断熱性を生む。そのまま袋に詰めて壁に充填するだけで、立派な断熱材になる。
02 · 性能スペック
ウレタンやEPSは断熱性能は高いが、調湿性はほぼゼロ。籾殻は両方こなす。壁が蒸れない = 結露しない = 長持ちする。
| 原材料 | 国産籾殻(乾燥・殺菌処理済み) |
| 熱伝導率 | 約 0.045〜0.055 W/mK(100mm充填でR-11相当) |
| 調湿性(MBV) | 1.5〜2.0(セルロース同等・EPSの17倍) |
| 燃えやすさ | 難燃(シリカ外殻が着火を遅らせる) |
| 防虫・防腐 | シリカコーティングにより虫・腐朽菌に強い |
| 廃棄 | 農地に還元可・コンポスト化可 |
| 施工方法 | 壁内充填(吹込み or 袋のまま詰め込み) |
| 充填密度 | 90〜110 kg/m³(沈降対策で密実充填) |
| パッケージ | 20kg クラフト袋(約0.2m³) |
| 産地 | 北海道・秋田・山形(産地表記あり) |
調湿性能(MBV)比較
MBV(Moisture Buffer Value)= 湿度変動を吸収・放出する能力。値が高いほど室内湿度を安定させる。結露・カビの根本的な防止につながる。
03 · 施工方法
特殊な道具不要。袋を開けて、壁内に充填するだけ。SIPs工法の壁内に使う場合は工場充填が効率的だが、既存壁へのリフォームにも使える。
充填できる空間(間柱間・根太間)の深さを測る。100〜150mm の充填で最大効果。壁の内外に気密テープを貼っておく。
袋を開けて、壁内に流し込む。手で押し込みながら密実に詰める。沈降を防ぐために上部まで 10〜15% 多めに充填する。
充填後、石膏ボードや合板で壁を閉じる。端部は気密テープで処理。充填後の沈降は 3〜6ヶ月で安定する。
04 · 作り方
原料(籾殻)は地域のJAライスセンターに相談すると無償〜格安で入手できる。乾燥と袋詰め設備があれば、米作り農家が副業として製造できるモデルを想定している。
地元のJAライスセンター・カントリーエレベーターに「籾殻をもらえますか」と相談する。現状は処分に困っているため、無償〜¥1〜3/kg程度で入手できることが多い。
北海道・秋田・山形・新潟が籾殻量が多く、原料確保しやすいエリア。含水率12%以下になるまで乾燥させる。天日乾燥なら2〜3日、農業用乾燥機なら4〜6時間。乾燥が不十分だとカビ・結露の原因になる。
振動篩機(農業用)で稲わらの破片・石・泥などの異物を除去する。均一な粒度の籾殻だけを選別する。
ホウ酸水溶液(5〜8%)を全体に均一にスプレーする。難燃・防腐・防虫効果が付与される。ホウ酸は人体に無害で土壌への影響も最小限。
ホウ酸は薬局・農業資材店で購入可。1kgあたり¥500〜800。スプレー後に再度乾燥させる。含水率10%以下を確認してから次工程へ。
自動充填機または手作業で20kgずつ計量・袋詰め。口をシールして完成。
透湿性のあるクラフト袋を使うと保管中の湿気管理がしやすい。05 · 価格
グラスウールは ¥600〜900/m²(50mm厚)。籾殻は 100mm 充填で ¥800〜1,200/m² と同等以下。原料コストがほぼゼロのため、価格競争力が高い。
06 · 注文する
1袋(20kg)¥3,200 から注文可能。手に取って質感・充填感を確認してから本注文を。工務店・設計事務所の方はプロ価格でご対応します。
フォーム送信後、2営業日以内にお支払い方法・配送日程をご案内します。
ご注文を受け付けました。2営業日以内に info@solun.art よりご連絡いたします。