音が溶けこむ空間をつくる
コーチェラでL-Acousticsが「降ってくる」のは、音源から距離があるからこそ空気の密度変化として身体に届くからだ。茶室で生ギターを弾くと音の「粒」が見える。どちらも正解で、目的が違う。
SOLUNAが設計するのは後者——弟子屈の土・藁・杉だけで作った、音が素材に握手してくれる部屋。平行面ゼロ。残響 0.7秒。12人が円座で音を共有する空間。
「コーチェラのL-Acousticsが降ってくるのは、— SOLUNA SOUND PAVILION
空気の密度変化として身体に届くからだ。」
漆喰壁と薪ストーブ——音も熱も、素材に吸われていく
月夜の弟子屈。ストローベイル八角形の建物が大地に埋め込まれ、天頂のオキュラスだけが空に向かって開く。
ストローベイル壁600mm厚がドームの荷重を受ける。半地下部分は版築腰壁(高さ900mm)。天頂のオキュラスから月光と自然換気が入る。
八角形の建物が丘に半地下で埋め込まれる。草屋根が大地と建物を繋ぎ、天頂のオキュラスだけが空に向かって開く。
藁の繊維は周波数によって吸音率が大きく異なる。高音(刺さる音)を選択的に吸収し、低音と中音(温かみ)を残す。これが自然素材が「音楽的」と感じられる理由。
ストローベイルは2kHz以上を α=0.85 で吸収。ボーカルの刺さりやシンバルの鋭さが消え、ベースとミドルレンジだけが残る。自然に「温かい音」になる仕組み。
平行な壁が向かい合う。音が「ビーン」と往復し続ける。パーカッションを叩くと尾を引く。録音しても輪郭がぼける。
平行面がない。音は毎回異なる角度で反射し、エコーが蓄積しない。どこにいても音の輪郭が明確に聞こえる。
平行な壁が向かい合う。音が往復し続けて「フラッターエコー」が発生する。パン、パン、と叩くと、ビーン、という尾を引く音が聞こえる。
音は8方向に異なる角度で跳ね返る。どの反射も「ズレた角度」で進むため、エコーが蓄積しない。結果として音がクリアに聞こえる。
高音域(2kHz以上)を藁が吸収する。人の声や弦楽器の「倍音の刺さり」だけが消え、温かみだけが残る。RT60が自然に0.7秒に落ち着く。
ストローベイルの壁は、ワークパーティーで積める。専門知識がなくても、1週間で外壁が上がる。弟子屈の冬に、仲間と汗をかいて建てる——それ自体が体験になる。
外から内へ:漆喰仕上 → ストローベイル600mm(高域吸収)→ 内壁漆喰 → 杉ディフューザー(乱反射)→ 室内空間。音は壁に触れるたびに整えられていく。
「音がいい空間は、
音を主役にしない。」
— SOLUNA SOUND PAVILION MANIFESTO
SOUND PAVILIONは受注設計。オーナーが設計に参加し、素材・スピーカーセット・用途(レコーディング / ライブ / 瞑想)を選ぶ。弟子屈の職人と一緒に、自分だけの音の部屋を建てる。
SOLUNAオーナーになると、SOUND PAVILIONの共同設計に参加できます。素材選び、スピーカー選定、内壁の凸凹の深さまで——あなたが決める音の部屋。
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