オフグリッドキャビン
SOLUNA MATERIALS — OFF-GRID SPEC

電線ゼロ。水道管ゼロ。
それでも暮らせる。

電気はソーラー+蓄電池+発電機バックアップ。水は深井戸。暖房は薪。排水は浄化槽。通信はStarlink。インフラのない土地に、1棟で完結するキャビン。正直に書いた。

0本
電柱
0m
水道管
~¥2.8万
月額ランニング
350Mbps
Starlink

5つのインフラ

電気・水・熱・排水・通信を自前で持つ。

従来のインフラ引込費用(100〜300万円)をオフグリッド設備に回す。月々のランニングは約2.8万円。普通の家(約3万円)とほぼ同じだが、インフラ引込が不要なので初期コストで有利。

電力 — ソーラー6kW+蓄電池20kWh+発電機

6kWソーラーパネル(60°急角度マウントで積雪自動落下)。20kWh蓄電池で曇天2日をカバー。冬季は発電機を週1-2回補助運転。年間発電量4,500〜5,000kWh。

パネル: LONGi Hi-MO 6 430W x 14枚(60°マウント=積雪自動落下)
蓄電池: EcoFlow Delta Pro Ultra x 2台(計20kWh)
インバーター: ハイブリッド 6kW
バックアップ: Honda EU28is 発電機(冬季週1-2回、年間ガソリン約200L)
正直に: 12-1月は日照1.5-2時間/日。日産9kWhに対し消費12-17kWh。
差分は蓄電池+発電機で補う。発電機の冬季燃料代 約¥5,000-8,000/月。
¥230万(パネル+蓄電池20kWh+インバーター+発電機)

水 — 深井戸+凍結対策+雨水

地下30〜60mの深井戸から軟水を汲み上げ。凍結深度80cm以下に配管埋設+ヒートトレースケーブルで凍結防止。手押しポンプは凍結防止型を選定。

井戸: ロータリー掘削 30〜60m
ポンプ: 水中ポンプ(凍結リスク回避のため井戸内設置)
手押し: Bison式凍結防止型ハンドポンプ
配管: 80cm以下埋設+自己制御ヒートトレース(冬季200-500W常時)
浄水: 活性炭+UV殺菌(初回水質検査¥1.5万込み)
雨水: スイコー HLT-500(庭・非飲料用)
正直に: ヒートトレースは冬季5-12kWh/日消費。電力計算に含めること。
¥110万(井戸+ポンプ+凍結対策+浄水+雨水)

熱 — 薪(主)+ヒートポンプ(補)

暖房は薪ストーブ(主)+寒冷地エアコン(補助)。給湯は季節で切替: 4-10月エコキュート、11-3月薪ボイラー主運用。-20℃以下ではエコキュートのCOPが1.5以下に落ちるため、薪ボイラーで暖房+給湯+露天風呂を一括供給。

薪ストーブ: モキ MD80II(50m²対応・煙突込み)
エアコン: ダイキン 寒冷地仕様 S284ATRS(-25℃対応)
エコキュート: ダイキン EQ-UFTV 150L(寒冷地仕様)
薪ボイラー: 長府 CHS-6(給湯+露天風呂+床暖房ループ)
床暖房: 温水式(薪ボイラー連結、LDKのみ)
正直に: 薪消費 約6m³/シーズン(10-4月)。地元調達¥12,000-16,000/m³。
年間薪代 約¥72,000-96,000(月平均¥10,000)。自伐すれば材料費ゼロ(労力は必要)。
煙突掃除: 年1-2回(¥15,000/回 or DIY)。
¥105万(ストーブ+エアコン+エコキュート寒冷地+ボイラー+床暖ループ)

排水 — 浄化槽 or バイオトイレ

合併浄化槽5人槽で生活排水を浄化。または水を使わないバイオトイレ(正和電工BT-100)+グレーウォーター浸透桝の組み合わせ。

プランA(標準): 合併浄化槽5人槽+TOTO節水トイレ
プランB(完全水なし): バイオトイレBT-100+浸透桝
生ごみ: ヒグマ対策ステンレスコンポスト(弟子屈はヒグマ生息地)
埋設深度: 凍結深度80cm以下+発泡断熱材被覆
ブロワー消費: 40-60W常時(1-1.4kWh/日、電力計算に含む)
正直に: 冬季は生物処理効率が50-70%に低下。春に回復。
プランA ¥97万(断熱施工込み)/ プランB ¥40万(ヒグマ対策込み)

通信 — Starlink

衛星インターネット。電柱不要、工事不要。アンテナを屋根に載せるだけ。350Mbps。Zoom・動画編集・リモートワーク全て可能。

Starlink Standard: ¥55,000(初期費用)
月額: ¥6,600
設置: ルーフグリッドにマウント
バックアップ: スマホテザリング
¥5.5万(初期のみ)

換気 — 熱交換換気

三菱ロスナイ壁掛型。70%熱回収で暖房エネルギーを節約。ダクト不要、1台で25m²をカバー。PM2.5フィルター付き。

三菱 VL-08PS3 x 1台
¥3万

エネルギーフロー

昼はソーラー、夜は蓄電池、極寒は薪。

3段階のフェイルセーフ。すべて止まっても薪ストーブと手押しポンプで生存できる。

1
日中 — ソーラー直接給電(夏: 余裕あり)6kWパネル(60°マウント)。夏は日産20-25kWh → 消費8-10kWhの2倍以上。余剰で蓄電池満充電+エコキュート沸上。
2
日中 — ソーラー(冬: 不足あり)12-1月は日照1.5-2時間。日産9-12kWh。消費は暖房+ヒートトレース+エコキュートで15-20kWh。日々3-8kWh不足。これが冬の現実。
3
夜間 — 蓄電池20kWh放電EcoFlow Delta Pro Ultra x 2台(計20kWh)。夏は2-3日持つ。冬は1-1.5日分(夜間消費600-1000W=15-24kWh/日)。
4
冬季 週1-2回 — 発電機補充Honda EU28is(2.8kVA)。2時間稼働で蓄電池を50%充電(10kWh)。冬季は週1-2回運転。年間ガソリン消費 約200L(¥36,000)。
!
停電時 — 薪+手押しポンプで生存ソーラーも蓄電池も発電機も全て止まった場合。薪ストーブで暖房+調理。手押しポンプで水。ろうそく or ソーラーランタンで照明。この状態で数週間生存可能。

水のフロー

入口は井戸、出口は大地。

深井戸 → 加圧タンク → 全蛇口電動ポンプで汲み上げ、加圧タンクで一定水圧を確保。活性炭フィルター+UV殺菌で飲料水品質。手押しポンプは同じ井戸に併設。
雨水タンク500L → トイレ洗浄+庭屋根面積30m²で年間降水量1,200mm → 年間36,000L回収可能。初期雨水フィルター(ファーストフラッシュダイバーター)で清浄。
生活排水 → 合併浄化槽 → 放流BOD除去率90%以上。年1回の法定検査(¥5,000)。汲取り年1回(¥15,000)。浄化後の水は側溝 or 浸透桝へ。

オフグリッド総費用

建材+設備+インフラ全部入り。

25m²キャビンをゼロから完全オフグリッドで建てる場合の全費用。建材はハイブリッドSIPs+ルーフグリッド構成。

カテゴリ内容金額
基礎スクリューパイル8本+H鋼フレーム¥65万
構造(壁)ハイブリッドSIPs 46m² @¥24,000¥110万
外壁焼きカラマツ+柿渋 46m²¥25万
屋根ルーフグリッド 6x6 36セル¥88万
スマートウィンドウ SW-TK(トリプルKr) M4+S2¥44万
断熱(床天井)籾殻断熱材 25袋¥7万
竹集成パネル18mm 25m² + い草畳8枚¥60万
内壁珪藻土(稚内産)40m²¥14万
デッキ檜デッキ20m² + ルーバー6m²¥22万
電力ソーラー6kW+蓄電20kWh+インバーター6kW+発電機¥230万
深井戸+水中ポンプ+凍結防止型手押し+ヒートトレース+浄水+雨水¥110万
薪ストーブ(モキMD80II)+寒冷地エアコン+エコキュート寒冷地+薪ボイラー+温水床暖¥105万
排水合併浄化槽5人槽(断熱施工)+TOTO節水トイレ¥97万
通信Starlink Standard¥5.5万
電気工事配電盤+配線+LED照明¥25万
換気三菱ロスナイ VL-08PS3¥3万
キッチンミニキッチンIH+食洗機NP-TSP1¥15万
浴室ユニットバス1014+露天風呂(信楽焼+薪ボイラー共用)¥55万
サウナHARVIA M3 薪サウナ小屋¥70万
安全対策電気柵(ヒグマ)+ガソリン保管庫+火災保険初年¥15万
設計監理基本設計+実施設計+確認申請¥150万
施工費SIPs組立+設備工事+仕上げ(5人×14日 @¥25,000)¥175万
副資材+予備費気密テープ・金具・搬入・水質検査・煙突ブラシ等¥80万
完全オフグリッド 25m²キャビン 総額¥1,635万
比較: 同規模の在来工法+インフラ引込=1,200〜1,500万円(25m²)。オフグリッド仕様は約1,635万円でやや高いが、インフラのない安い土地(50-200万/3,000坪)が使えるため、土地+建物の合計では同等かそれ以下。
土地: インフラ引込不要=「道路に面していない安い土地」も選べる。弟子屈の原野は道沿い300万 vs 道なし50万。差額250万で設備増額分をカバー。

月々のランニングコスト

固定費月1.5万円。

¥3,000
発電機燃料(冬季月割)
¥0
水道代(井戸自給)
¥10,000
薪代(6m³/年、地元調達)
¥6,600
Starlink
¥3,200
浄化槽保守+ブロワー電力
¥5,000
保険+煙突掃除(年割)
項目
普通の家(25m²)
オフグリッド
電気
¥8,000/月
¥3,000/月(発電機燃料)
水道
¥3,000/月
¥0
ガス
¥5,000/月
¥0(薪+IH)
インターネット
¥5,000/月
¥6,600/月
下水/浄化槽
¥2,000/月
¥3,200/月
¥0
¥10,000/月
保険・メンテ
¥3,000/月
¥5,000/月
合計
¥26,000/月
¥27,800/月
正直に言うと: 月々のランニングコストは普通の家とほぼ同じ(約¥28,000 vs ¥26,000)。
オフグリッドの本当のメリットは月額ではない。
・インフラ引込費用¥100〜300万が不要 → その分で設備を充実させる
・電柱も水道管もない安い土地が選べる(弟子屈の原野は50〜200万/3,000坪)
・停電・断水・ガス停止の影響を受けない(災害レジリエンス)
・「自分のインフラは自分で持つ」という生き方の選択
自伐で薪を調達すれば薪代¥0。森林付きの土地なら月額¥18,000まで下がる。

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