Instant House — 断熱設計書 v1.0

ストローベイル+漆喰
外断熱システム

北海道が誇る農業副産物で、日本最高クラスの断熱性能を実現する。麦わら450mm+漆喰30mmの壁はUA値0.11。Work Partyで全員が体験できる、世界最古の断熱工法。

省エネ基準
0.46
UA値 W/(m²·K)
HEAT20 G1
0.34
UA値 W/(m²·K)
HEAT20 G2
0.28
UA値 W/(m²·K)
HEAT20 G3
0.20
UA値 W/(m²·K)
ストローベイル
0.11
UA値 W/(m²·K)
← ここ
HEAT20 G3とは
数字の意味
UA値(外皮平均熱貫流率)は「建物全体から1㎡・1℃の温度差で1秒間に逃げる熱量」。小さいほど高性能。G3は2020年省エネ基準の2.3倍の断熱性能で、業界最高クラスの認定値。
省エネ基準 G1 G2 G3 ストローベイル 0.46 0.34 0.28 0.20 0.11 ← 高性能 体感イメージ: 省エネ基準 → 暖房をかけ続けないと寒い G3 → 朝に一度炊けば昼まで暖かい ストローベイル → 暖房なしでも室温が下がりにくい(魔法瓶)
完成イメージ
外観・断面・内観
漆喰仕上げのコンテナ。白い壁と深い庇。SOLUNAの自然素材哲学を体現する。
外観 — 漆喰仕上げ・深庇
完成外観イメージ(冬)
壁断面 漆喰 30mm 金属 メッシュ ストローベイル 450mm · R-30〜35 スタイロ 30mm OSB 室内 20°C 外気 -25°C 室内 20°C
壁断面 — 外→内の層構成
Work Party! 施工中 — ベイルを積んで漆喰を塗る
Work Party 施工イメージ
ベース詳細(地面との接点) 地面(GL±0) コンテナ鉄板 石積み基礎台 石積み基礎台 300mm ↑浮かす ← 防湿シート ベイル 1段目 地盤面から300mm浮かす = 腐朽ゼロ
ベース詳細 — 地面から浮かす
熱計算
UA値 0.11 の根拠
各層の熱抵抗(R値)を積み上げ、逆数を取るとUA値になる。数字が小さいほど熱を通しにくい。
漆喰(外側)30mm
熱伝導率 λ = 0.50 W/(m·K)。透湿性があり、ストローベイルとの相性最良。
0.06
m²·K/W
ストローベイル 450mm ★
熱伝導率 λ = 0.06 W/(m·K)。空気を多量に含む麦わらの断熱効果。北海道仕様は厚み450mmを推奨。
7.50
m²·K/W
コンテナ鉄板 2mm
熱伝導率 λ = 50 W/(m·K)(鉄)。ほぼ断熱性ゼロ。構造体として使う。
0.00
m²·K/W
スタイロフォーム XPS 30mm(内側)
熱伝導率 λ = 0.028 W/(m·K)。結露防止の気密・防湿層として機能。薄くても効果大。
1.07
m²·K/W
内装OSB合板 12mm
熱伝導率 λ = 0.13 W/(m·K)。仕上げ面。SOLUNAは現し仕上げ。
0.09
m²·K/W
表面熱抵抗(内外合計)
外表面0.04 + 内表面0.11。空気の薄い境界層による断熱。
0.15
m²·K/W
項目R値合計UA値HEAT20判定
合計熱抵抗8.87 m²·K/W0.11 W/(m²·K)★ G3(0.20)を大幅クリア
比較:一般的な新築住宅(省エネ基準・UA値0.46)の4倍の断熱性能。真冬の弟子屈(外気-25°C)で薪ストーブを一度焚けば、翌朝まで室温15°C以上を維持できるレベル。
設計のポイント
4つの重要詳細
ポイント 01
ベース — 地面から300mm浮かす
麦わらの天敵は水分。地面からの湿気と跳ね返り雨水を遮断するため、石積みまたはコンクリートブロックで地盤面から300mm以上浮かせてベイルを積む。防湿シートをH鋼天端に敷いてからベイルを置く。
ポイント 02
庇 — 600mm以上の出を確保
漆喰が濡れ続けると剥離する。コンテナ上部に庇(ひさし)を600mm以上張り出させ、壁面に直接雨が当たらないようにする。角材+ガルバリウム鋼板で簡単に作れる。Work Party前日に施工。
ポイント 03
金属メッシュ — ベイル全面を覆う
漆喰の付着と動物・虫の侵入を防ぐため、ステンレス金属メッシュ(10mm目)でベイル全面を覆ってからU字ピンで留める。漆喰はメッシュに食い込んで剥がれにくくなる。
ポイント 04
漆喰 — 2度塗り、Work Party後に
1度目(荒塗り)をWork Party 6/6に施工。乾燥に最低2週間必要。2度目(仕上げ)は6月下旬の第2回Work Partyで。漆喰はCO₂を吸収して年々硬化し、20〜30年持つ。
コーナー詳細(上から見た平面) コンテナ内部 ストローベイル コーナー 補強材 角材レール コンテナ鉄板 漆喰30mm 120mmの厚み差がコーナーの冷橋を防ぐ ↑ ベイルを コンテナに 密着させる
コーナー部はベイルを互い違いに積んで(レンガ積み)コーナー補強材で押さえる。冷橋(ヒートブリッジ)が発生しない唯一の角部処理。
施工スケジュール
2026年 6〜9月 フェーズ計画
弟子屈周辺の農家に麦わら50束を予約
収穫後の麦わらが農家に積まれている時期。1束¥200〜500。電話一本で確保できる。弟子屈町農協(015-482-2111)経由が確実。50束で約¥1〜2.5万。
🌾 農協 or 農家直接 / ¥1〜2.5万
5月
庇・フレーム材料を発注・現地搬入
角材(垂木45×45)、ガルバリウム鋼板、ステンレスメッシュ、スタイロフォーム30mm、防湿シート、漆喰材料(セメント+石灰)を調達。すべてAmazon or カインズ弟子屈で入手可能。
🛒 ¥7〜10万
6/5
前日:庇施工 + スタイロフォーム内貼り
WP参加者到着前に濱田さんと1〜2人で先行作業。コンテナ上部に角材+ガルバ庇を取付け(3時間)。コンテナ内側壁にスタイロフォームを両面テープ+ビス留め(3時間)。
🛠 2人・1日
6/6
Work Party Day 1:ベイル積み + メッシュ張り
全員でベイルを積み上げる(午前3時間)。角材レールに沿って積むだけで、特別な技術不要。午後はステンレスメッシュをU字ピンで固定。夕方に漆喰1度目(荒塗り)を塗り始める。
🌾 8人・1日 / 一番楽しい工程
6/28
第2回WP:漆喰仕上げ塗り
1度目の荒塗りが乾燥(2〜3週間)してから仕上げ塗り。厚さ15〜20mm。コテで波模様や仕上げ感を出せる。これが一番「作った感」が出る工程。4〜5人で1日。
🏺 5人・1日 / ¥2〜3万(漆喰材料)
9月
秋WP:外構・植栽・最終仕上げ
漆喰の白壁が完全乾燥。周囲に石を敷いてベイルの雨水跳ね返りを防ぐ。ハーブや低木を植えると漆喰の美しさが引き立つ。写真撮影・Airbnb掲載開始。
🌿 完成・本番稼働
⚠ 漆喰は一度目の荒塗りから最低2週間乾燥が必要。6/6に仕上げ塗りまで終えようとしない。焦って塗り重ねると割れる原因になる。